ひと言でいうと、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されていく病気です。歯ぐき(歯肉)の内側は普段見ることは出来ませんが、歯の根の表面にあるセメント質と歯槽骨との間に歯根膜という線維が繋がっていて、歯が骨から抜け落ちないようにしっかりと支えています(図1)。むし歯は歯そのものが壊されていく病気ですが、歯周病はこれらの組織が壊され、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。日本人の40歳以上の約8割がこの病気に罹っています(図2)。日々の生活習慣がこの病気になる危険性を高めることから、生活習慣病のひとつに数えられています。
2.ブラッシング、フロッシング(パーソナル・プラークコントロール)について
治療をすすめるうえで、まず、口腔内の異常に増殖した細菌を減少、抑制することが必要です。そのために、患者さんご自身によるプラークコントロール、特にブラッシングをかならずつづけてください。
ブラッシングの方法は、詳しくご指導いたしますが、重要な点は
毛先を歯面に斜め45°に当て、細かな振動で歯肉の内側、外側の3面と、咬合面を磨く。
口腔内を一筆磨きの一周しながら、すべての歯を磨く。
以上の方法を1クール(5分を目安)として、口腔衛生度に応じて、クール数を決めてまいります。
歯ブラシの毛先がとどきにくい、歯と歯の間のプラークを取り除く時はデンタルフロスを使用します。
3.スケーリング、ルートプレーニング
(プロフェッショナル・バイオフィルムコントロール)について
専門家によるプラークコントロールとして、スケーリング、ルートプレーニング、を行います。
スケーリングとは、歯の表面からプラークや歯石を除去することであり、ルートプレーニングは、歯根面に浸透した菌体外毒素をセメント質、象牙質表層から除去し、清潔で、硬く、滑沢な根面をつくることです。
治癒を得られやすい環境をつくることを目的としています。
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